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淳仁天皇淡路陵

平成十八年五月二十二日

8:55 JR三ノ宮駅近くの神姫バス「三ノ宮バスターミナル」から、淡路交通運行の「洲本高速バスセンター」行き三ノ宮・洲本線高速バスで出発。

世界最長の吊り橋、 明石海峡大橋を渡って「島の始まり」淡路島に入る。島に入ると道沿いのそこここに花壇が整備されているのが目立つ。淡路は「花の島」のようだ。そういえば数年前、「淡路花博」というイベントがあったっけ。

10:15 「洲本高速バスセンター」着。淳仁天皇陵方面行きの島内路線バスは少し前に出たばかり。次のバスまでは一時間ほどあるので、バスセンターの建物内でテレビを見たり、土産店を冷やかしたりして過ごす。今日はかなり歩く予定なので、今みやげを買って荷物を増やすわけにはいかない。

11:13 淡路交通バス縦貫線「福良」行きに乗車。バス車内になんとなくタマネギの香りが・・。気のせいかな?

11:59 「御陵前」で下車。ものすごい強風でバス停のベンチがひっくり返っている。そしてタマネギの香り。気のせいではなかった。ちょうど今は新タマネギの収穫シーズンだ。見渡す限りのタマネギ畑の先に淳仁天皇陵の森が見える。

予想外の強風に戸惑いながら、淳仁天皇陵に向かう。御陵に隣接する「天王池」の土手に上がると、風に吹き上げられた水しぶきが飛んでくる。

12:22 淳仁天皇陵前着。敷地外から写真数枚撮影後、カメラを片付け、服装を整え、一礼して参進。
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12:27 淳仁天皇淡路陵参拝。一礼して退下。詰所の扉に“三ヶ所管理に付不在時は御陵印の捺印を東へ六○○mの「万福寺」に捺印の依頼をしておきます”と書かれた貼紙がある。実際には御陵印は常時万福寺に預けられているはずだ。

12:40 賀集山萬福寺着。「賀集山」の扁額が掲げられた本堂に靴を脱いで上がり、堂内左手奥の朱印所のようなところで淳仁天皇陵御陵印捺印の希望を申し出る。このお寺は「淡路七福神」の一つ(恵美酒神)ということで、朱印所もそちらの御朱印がメインのようである。
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12:50 淳仁天皇陵御陵印拝受。

つづいて万福寺のほぼ真南にあたる淳仁天皇御母山背(当麻夫人)淡路墓に向かう。

13:03 淡路墓前着。敷地外から写真数枚撮影後、カメラを片付け、服装を整え、一礼して参道に入り石段を上がる。
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石段途上の左手に詰所の基礎だけが残っていて、簡素な木造の道具入れが設置されている。かつて建っていた詰所が時とともに無くなり、今や詰める職員もいないことから再建する必要もなく、道具入れだけを置いたのだろう。それとも、いつの日か詰所を再建する意志を示すため、あえて粗末な道具入れにとどめたのだろうか。

13:09 天武天皇皇子追尊天皇崇道盡敬皇帝妃大夫人山背淡路墓参拝。他の陵墓にあるような石標が見当たらない。一礼して退下。

淳仁天皇陵方向に引き返す。現在、「御陵前」バス停のある国道28号線から淳仁天皇陵前、さらに当麻夫人墓前を経て南下する車道が建設中である。この道路が完成すれば、「御陵前」バス停から淡路陵・淡路墓まではまっすぐ南下してくることが出来るようになる。

国道28号線を越え、西淡三原インターに通ずる車道をとぼとぼと北上する。志知中島という所まで来て東に進路を変え、人里を目指して歩く。

14:25 大炊神社着。「淳仁天皇大炊神社」と刻まれた大きな石碑があり立派な社殿も建っているが、鳥居はない。
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以下は社前にある説明板の全文である。

天皇塚・大炊神社(淳仁天皇伝説地)

 淳仁天皇が、天平宝字八年(七六四年)十月九日、政治の争いの犠牲となって皇位を廃され、親王の位を賜って「淡路の公」という名で、御母当麻夫人とともに淡路島に配流され、ここ中島大屋所に住まわれたといわれています。

 配流された翌年の天平神護元年(七六五年)十月二十三日に、この地でなくなられ御遺体はここ天皇塚に埋葬されたと伝えられています。

 住民は今も、霜よけの「こも」を編み、埋葬場所と伝えられる杉の木の根本にかけ、天皇の霊をお慰めしています。

 天皇塚の北方に並んで現在、淳仁天皇をお祀りした大炊神社が造営されています。

  平成十四年三月吉日

         志知中島組

拝殿に隣接して背の低い石玉垣に囲まれた森が「天皇塚」である。正面には燈籠や狛犬、お供えを置く台もある。森の中、奉葬場所と伝えられる杉の木は既に枯れているが、切り株の上に藁の「こも」が架け渡されて日陰を作っている。その奥には方形の小さなお堂があり、石仏が安置されているのがわずかに見える。こもは毎年五月に掛け換えるらしいので、最近新調されたばかりだろうか。

14:35 天皇塚、次いで大炊神社に参拝。

歩くのもおぼつかないほど凄まじい風に吹きさらされながら、タマネギ畑や牛舎の脇、小さな集落などを抜けて東へ東へと進む。旧三原町の中心部近く、市十一ヶ所あたりまで来る。この周辺にも淳仁天皇所縁の地がいくつかある。

15:24 野辺の宮参拝。これも淳仁天皇を御祭神とする神社で、天皇の野辺送りをした場所とされる。敷地内には地元の老人福祉センターがあり、ゲートボール場の奥に小さな祠が建っている。祠の隣には「琵琶の辻」と彫られた碑がある。天皇が琵琶を弾いて悲憤の日々を過ごされたという伝承に因むものである。
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15:35 宝積寺着。淳仁天皇の御尊牌を安置しているお寺で、表札にも「淳仁御位牌寺」とあり、境内には淳仁天皇千二百年御忌を記念して建てられた石碑がある。
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15:42 市陵墓参考地前着。淳仁天皇仮埋葬の地と伝えられる。横手のフェンスに沿って花が綺麗に植えられている。
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下は市陵墓参考地内に聳える見事な楠。
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「市」バス停に急ぐ。16:14のバスに乗れなければ一時間待ち呆けることになる。法務局出張所、南あわじ市役所三原庁舎(旧三原町役場)などのある三原のメインストリートを一気に南下する。

16:12 「市」バス停着。

16:14 「市」バス停から、淡路交通バス縦貫線「洲本高速バスセンター」行きに乗車。

途中「淡路ファームパーク・イングランドの丘」前を経由する。でかいタマネギのモニュメントに苦笑。

16:52 「洲本高速バスセンター」着。17:00発の三ノ宮行きバスがあるが、みやげをゆっくり選びたいのでバスを一本遅らせよう。

バスセンター内の土産店で、洲本市酪農農協産の「島そだち牛乳」、牛乳ケーキ「島そだち」、枇杷の実入りゼリー「枇杷きらら」、それに淡路産牛乳で作ったアイスクリームを求める。

17:45 淡路交通運行の「三ノ宮」行き三ノ宮・洲本線高速バスに乗車。

19:06 神姫バス「三ノ宮バスターミナル」着。

次回はまた「国の始まり」大和の国へ。

怨霊になった天皇
藤原仲麻呂
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